「白髪は年齢のせいだから仕方ない」——そう思っていませんか?
実は白髪には、加齢以外にもいくつかの原因があります。今回は、多くの方が見落としがちな「血流」「腎臓」「ストレス」という3つの視点から、白髪が増えるメカニズムをご紹介します。
原因①:血流不足
血液は心臓から押し出された後、血管を通じて全身をめぐり、細胞の一つひとつに酸素と栄養を届けています。髪の毛を黒く育てるための栄養も、この血流によって運ばれています。
ところが、血流が悪くなると、末端の細い血管に栄養が届きにくくなります。頭皮は体の中でも特に血流が届きにくい場所のため、白髪になりやすい部位でもあるのです。
「血流が悪化する原因」というと、多くの方が「運動不足」を思い浮かべます。もちろん運動不足も関係しますが、実は1日中座りっぱなしでいることの方が、血流への影響は大きいと言われています。デスクワーク中心の生活の方は、こまめに立ち上がって体を動かす習慣を意識してみてください。
原因②:腎臓の働きの低下
血流を悪化させる意外な原因として、「腎臓」の状態が挙げられます。
腎臓は主に血液の中から不要なものを尿として排出する役割を担っており、血液の状態を感知するセンサーのような機能も持っています。そのため腎臓には、日々大量の血液が送り込まれます。腎機能が衰えた状態が長く続くと、血流が悪くなったり、体が貧血になりやすくなったりすることがあります。
東洋医学でも「腎(じん)」は生命エネルギーを蓄える大切な場所と考えられており、腎の力が衰えた状態は「腎虚(じんきょ)」と呼ばれます。腎虚は白髪を招くと古くから言われている状態で、腎臓は胃腸などの消化器官とは異なり、機能が衰えていても自覚しにくい臓器です。だからこそ、日頃から腎臓をいたわる生活を意識することが大切です。
原因③:ストレス
ストレスは、血流だけでなく「色素幹細胞」にも影響を与えることがわかっています。
私たちが意識しなくても、血液の流れや食べ物の消化など、体の働きをコントロールしているのが自律神経です。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、交感神経が優位になると体は緊張状態になり血管は収縮、副交感神経が優位になるとリラックスして血管は拡張します。通常はこの2つがゆるやかに入れ替わりますが、強いストレスがかかると交感神経が興奮したまま長く続き、頭皮の血流が滞ってしまうのです。
さらに、米国ハーバード大学の研究では、強いストレスによって交感神経が過剰に活性化すると、神経伝達物質として働く「ノルアドレナリン」が大量に作られることが判明しました。ノルアドレナリンは、毛が生え変わるときに白髪のもとを作る「色素幹細胞」を過剰に働かせ、色素を枯渇させてしまいます。人によっては、色素幹細胞を数日で使い果たしてしまい、白髪を増やす一因になると推測されています。
ただし、よく言われる「強いショックで一晩にして髪が真っ白になった」という話は、科学的にはあり得ないとされています。すでに黒髪として生えた毛の色素は、外側から何らかの手を加えない限り破壊されることはないからです。白髪になるのは、あくまで新しく生えてくる髪から、というのが実際のところです。
まとめ:白髪対策は「血流」「腎臓」「ストレス」の3方向から
白髪の原因は加齢だけではなく、日々の生活習慣が大きく関わっています。
- 血流:座りっぱなしを避け、こまめに体を動かす
- 腎臓:無理のない生活リズムで腎臓をいたわる
- ストレス:リラックスできる時間をつくり、副交感神経を優位にする
一つひとつは小さな習慣ですが、積み重ねることで頭皮環境は変わっていきます。当店でも頭皮の血流を促すヘッドスパを通じて、健やかな髪を育てるお手伝いをしています。白髪や髪のお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。